【うつ症状改善にも効果あり？】朝にバニラアイスクリームを食べると脳が活性化

朝にバニラアイスクリームを食べると脳が活性化

うつ病の脳機能低下を改善できる？「朝のバニラアイスクリーム」

うつ病など精神疾患は脳の病気であり、脳の機能が低下することで様々な症状が現れます。 うつ症状を改善させるアプローチは様々ありますが、脳を活性化させる方法が有効な治療の一つ。 脳を活性化させるのに効果のある食事について、とある実験の記事が発表されており、今回はその要約とうつ病改善への関連性を考察していきます。

脳を活性化させるのに効果のある食事とは、「朝にバニラアイスクリームを食べる」こと。 バニラアイスの摂取が、脳の活性化効果に繋がるとの実験結果が発表されています。

杏林大学名誉教授の古賀良彦医師と森永乳業と共同でアイスクリームが脳機能に与える影響について実験により、効果を確認（2013年）

この記事でわかること

• 朝にバニラアイスクリームを食べると脳が活性化する
• バニラアイスクリームを食べることでの具体的な効果
• バニラアイスクリームが脳を活性化させる具体的な仕組み
• うつ病などにも有効なポイント
• どんなアイスクリームを食べたらよいかの注意点

この記事はこんな人におすすめ

• うつ病など精神疾患の治療改善方法を調べている
• 朝にうつ症状が酷く、活動的になれない
• 日中の集中思考力が低く、仕事のパフォーマンスが上がらない
• セロトニンを分泌できる日常習慣で気分低下を予防したい

バニラアイスクリームが脳にもたらす効果

朝にバニラアイスクリームを食べると、以下のような効果が期待できます。

• 脳がスッキリと目覚め、体内時計の乱れが戻る
• リラックス感の増加やイライラの軽減
• 脳のパフォーマンス向上：集中力、情報処理能力の向上など

バニラアイスクリームが脳を活性化させる仕組み

朝にバニラアイスクリームを食べることでの脳の活性化は、主に糖質と必須アミノ酸トリプトファンの作用によってもたらされます。 糖質によってインスリンの放出が促され、脳への血流が良くことにより、乳たんぱく質に含まれる必須アミノ酸トリプトファンが短時間で脳に運ばれます。

上記含め、バニラアイスが脳を活性化させるのは、具体的には3つの仕組みによるものです。

冷たさによる刺激で脳がスッキリ目覚める

冷たいアイスクリームを口にすることで脳に物理的な刺激が伝わります。これにより眠っていた脳を覚醒させる効果があり、活動状態に移行しやすくなります。

セロトニン生成で心がリラックス

トリプトファンを材料として、神経伝達物質セロトニンが生成されることで、多幸感やリラックス効果があります。さらに、セロトニンは夜になるとメラトニンに変化。メラトニンは睡眠を安定させる効果があります。

バニラの香りで心がリラックス

バニラの香り自体にも、リラックス効果があると言われています。香りが脳に作用し精神的な落ち着きをもたらすことで、集中しやすい環境を整える可能性があります。

迅速な上昇と脳への糖質エネルギー補充で脳のパフォーマンス向上

バニラアイスクリームに含まれる糖分は、摂取後比較的速やかに血糖値を上昇させます。脳の主要なエネルギー源のブドウ糖が脳の活動を活発にすることにより、脳がすぐに必要なエネルギーを得て集中思考力や情報処理能力を高まります。バニラの香りによる精神的な落ち着きも、集中しやすい環境を整える要素となります。

バニラアイスクリームを食べることでのうつ病改善効果

バニラアイスクリームによる脳機能の活性化は、うつ症状改善にも効果を期待できると考察しています。

脳の目覚め効果で起床を促進

脳への刺激、セロトニンは生成により体内時計がリセットされ、朝起きられずに日中も寝込み続けてしまう問題を解決する効果が期待できます。

夜のメラトニン分泌により不眠の改善

セロトニン生成が夜のメラトニン生成を促すことで、入眠障害や中途覚醒の抑制に効果を期待できます。

セロトニンのリラックス+ストレス軽減効果で感情面が穏やかに

不安やイライラなどネガティブな感情を抑制することで脳への負荷も減り、うつ症状悪化を防止することが期待できます。

脳の活性化とパフォーマンス向上で、症状による集中思考力の低下を予防

集中思考力を確保することで日常活動や仕事への着手も難易度が下がり、仕事や学校など社会復帰への効果が期待できます。

アイスを買うときに気をつけたい製品表示

アイスによる効果を最大限得るには、製品表記に気をつけましょう。 アイスは成分配合などによって種類区分が複数あります。トリプトファンを接種するためには、乳成分の多い商品を選ぶのがベストな選択です。 アイスクリームの種別区分は乳固形分や乳脂肪分の割合によって以下のように分類されます。

• アイスクリーム：乳固形分15.0％以上　うち乳脂肪分8.0%以上
• アイスミルク：乳固形分10.0％以上　うち乳脂肪分3.0%以上
• ラクトアイス：乳固形分3.0％以上
• 氷菓：上記以外のもの

「アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約」より

できる限り、種別「アイスクリーム」を購入しましょう。

【まとめ】バニラアイスの摂取がもたらす効果とうつ症状改善の関連性は？

• バニラアイスを食べることで脳が活性化する
  • 冷たい刺激による目覚め効果
  • トリプトファンによるセロトニン分泌やバニラの香りでリラックス感の増加
  • 糖質接種からの、集中力・情報処理能力の向上
• セロトニン生成がうつ症状改善効果を期待できる
  • 朝の目覚め、活動開始の補助
  • 仕事や学校などでの活動において脳の集中思考パフォーマンスの向上
  • 不眠の抑制